椅子って…..
椅子とは、腰を掛ける道具。(大辞林より)
「椅」という字は「よりかかる木」という意味があるそうです。
座るための道具なので構造的に座面を持ち、それを支えるための
脚があり、さらに背もたれや肘かけがついているものもあります。
今では、足を伸ばして寛げるソファなどが人気です。
古く日本では平安時代に身分によって、椅子が用いられましたが普及せず、
戦場などで使われた折りたたみ椅子や露天の茶店などでベンチとして使わ
れた縁台などがありましたが、一時的に座るもので、普段は直接床に座る
生活習慣でした。
明治時代の文明開化を経て、役場や学校などで椅子が使われるようになり
ましたが、和室・畳文化の生活習慣の中では、一般家庭に普及するまでには
時間が掛かり西洋文化の影響で洋間が取り入れられるようになってようやく
椅子が用いられるようになりました。
畳文化での椅子の役目は、この座布団が主役です。
現在の椅子・ソファは、
あるところでこんな椅子を見つけました。
ヴェネツィアの伝統的手漕ぎボートのゴンドラです。長さ約12m・巾約1.4m。
優雅な気分でロマンチックな水の都も運河を旅してみたいですね。
他にも、もう見られなくなったというか、座れなくなったこの座席/椅子。
初代新幹線のシートです。転換式クロスシート。回転させて座席の方向を変えるのではなく。
背の部分を動かして向きを変える方式です。
川崎重工業製造 KV-107Ⅱ型 |
この大型ヘリコプターは、1960年代に旅客機として飛んでいたそうです。
今の飛行機と比べ狭くて座り心地は悪いです。
身近な生活の中の道具である椅子は、芸術性や実用性を追い求めた機能的な
デザインになり、大量生産の商品になりました。また製造者の想いが込められた
設計・デザインの創作的なものもあります。
見て、座ってみて椅子・ソファの魅力を感じてください。
ちなみに乗り物の椅子を見つけたところは神戸海洋博物館です。
近くに海王丸が停泊していました。